NGC最後の旅 (part6)



 海が見えるところでは、カーブもきつく、速度もあまり出すことが無かったです。
 海から離れると、今度は、スピードがアップして、爆走し始めます。
 14時34分、肥前山口(ひぜんやまぐち)駅に到着しました。
 この頃になって、客室乗務員から、こちらのキャンディをもらいました。
グリーン車での特権の一つですね。
 肥前山口を出ると、複線になり、先ほどのスピードより、さらに速いスピードで走行していきます。
 途中、なぜか神埼(かんざき)駅で、臨時停車をするのを不思議に思いながら、しばらく進むと、吉野ヶ里公園を通過・・・。

大きな吉野ケ里遺跡が車窓からも眺めることが出来ました。
 臨時停車をしたため、約5分遅れて、鳥栖駅に到着しました。

ここで、鹿児島本線と合流し、博多へ目指します。
 5分以上、遅れて、終点の博多駅に到着しました。

次の列車に乗り換えるために、猛ダッシュ。

乗り込んだのは、大分行きの15時30分発の「ソニック」です。 883系の7両編成でした。
 駅で写真も撮る時間が無く、乗り込みました。

正直、間に合わないかと思っておりましたが、接続列車の待ちを行なっておりましたので、数分遅れで発車しました。
 早速乗り込むと、赤い扉が目立ちます。

案内放送を聞いていると、どうやら、わたくしが乗ってきた長崎本線で、人身事故があった模様で・・・
しかも、わたくしの乗ってきた特急「かもめ」の2本前の「かもめ」が事故を起こしたらしく、そのため列車のダイヤがまだ混乱していたようです。


 また、ソニックのデッキには、このようなスペースがあります。
このような部分があると、デッキにいても、苦痛があまり無いですね。
 このソニックでも、グリーン車に乗車します。
 座席ですが、こちらも黒い皮のシートとなっております。
また、リクライニングが電動となっています。
 フットレストがついており、またスリッパもあります。

スリッパの色もソニックに合わせた派手な色でした。
 窓側のほうをみると、窓かまちには、飲料を置ける場所と小さなテーブルがあります。
 日よけのカーテンも、このように派手な色をしております。
 そして、この883系ソニックの特徴と言えば、こちらのスペースです。

グリーン車の乗客しか、味わえないスペースです。
 パノラマキャビンと呼ばれるスペースで、このような木製のベンチが円状になっています。
 運転台もしっかりと見えます。
 そして、このパノラマキャビンの椅子に座ると、このような感じになります。

前面展望がしっかりと見えます。
 場所が変わって、こちらは普通車指定席の車内。


ほぼ満席でした。
 16時02分、定刻より少し遅れて、折尾(おりお)駅に到着しました。
 そして、しばらくすると、スペースワールドを通過。

このあたりは、何度も通過してるのですが、一度は、寄って見たい所です。
 方向転換する、小倉駅で、一気にグリーン車も満席に・・・。

そして、運転士が乗り込み、グリーン車が先頭車となって、慌しく発車しました。
 ここからは、パノラマキャビンへ移動し、前面展望を楽しみます。

直線区間になると、一気にスピードをアップして、爆走します。
 16時34分、行橋(ゆくはし)駅に到着しました。

隣のホームには、平成筑豊鉄道の車両が停まっていました。
 駅を出ると、再び、時速130kmで走行。

対抗列車とすれ違うシーンも迫力があります。
 そして、しばらくすると、海が見えてきました。

ソニックはスピードが速いので、このあたりも本当に、一瞬の景色と言う感じです。
 16時47分、宇島(うのしま)駅に到着しました。

停車駅の多いタイプに乗車したので、10〜15分おきに停車すると言う感じです。
 大分県に入って、16時52分、中津(なかつ)駅に到着しました。
 17時08分、宇佐(うさ)駅に到着しました。
ここは、USAとして、有名な駅です。

あたりも段々と暗くなってきました。
 そして、17時36分、別府(べっぷ)駅に到着しました。
 ここで、わたくしは、下車しました。

この駅で大半の乗客が下車して、ガラガラになって、「ソニック」は発車していきました。
 次の列車が来るまで、ホームで待っていると、815系の普通列車がきました。
オールロングシートと言う通勤車両で、批判のある列車の一つです。

この815系の列車が発車していくと・・・
 次に乗る、17時59分発、南宮崎行きの485系特急「にちりん」が到着しました。

先ほど乗ってきた、「かもめ」、「ソニック」のような新型車両ではなく、国鉄時代からの特急列車がきました。
 この485系の特急列車も、日豊本線の南部がメインとなってしまいました。
 そして、側面の部分、強烈な赤が印象的です。

そして、名前も、レッドエクスプレス・・・
 この列車は、5両編成と長大編成のため、乗客がまったくいなかったです。

早速、まずは2号車の車内へ・・・
 客室内は、このような感じとなっております。
このつくり、昭和時代の国鉄特急であることが、わかります。
 ただ、座席は、ちゃんとリクライニングシートとなっていました。
 1号車のほうは、こちらのカラーリング。
赤があったり、青があったり、色のバリエーションが豊富です。
 そして、こちらの行き先案内版ですが、スクロールが途中で止まっており、変な表示になっていました。


 わたくしは、指定席をとっていたため、こちらの客室へ・・・。
 指定席は、のちにたくさん乗り込んできたので、自由席へ移動しました。

窓など、側面を見ても、レトロと言う文字が出てくる感じです。
 この「にちりん」に接続する特急列車が到着すると、大量の乗客が乗り換えてきました。


 先ほどのソニックとは違い、スピードがゆっくりと感じながら、18時09分、最初の停車駅である、大分(おおいた)駅に到着しました。
 車窓も、夜なので、どこを走っているのか、わからないので、夕飯の駅弁を食べたり、JR九州の車内誌を読んだりして、過ごしました。

19時13分、佐伯(さいき)駅に到着しました。 大分県最後の停車駅です。
ここで、「にちりん」の旅が3分の1ほど終わりました。
 そして1時間ほど無停車で走行し、宮崎県で最初の駅である、延岡(のべおか)駅に到着しました。

今まで下車客が多かったのですが、ここから乗り込んでくる客も多かったです。

「にちりん」の旅も、3分の2が終わりました。
 20時28分、日向市(ひゅうがし)駅に到着しました。

真新しい高架駅で、特急「ひゅうが」と行き違いました。
 21時11分、佐土原(さどわら)駅に到着しました。

長かった、「にちりん」の旅も、あと1駅です。
 そして、21時20分、宮崎(みやざき)駅に到着しました。

長崎から佐賀、博多、小倉、大分と通っての大移動がここで、終わりました。
 隣のホームには、817系の電車が並んで停まっていました。

宮崎地区にも、817系の新型車両が目立つようになりました。
 そして、改札口を出ると、宮崎県知事である、東国原知事が出迎えてくれました。

「宮崎地区のJRをどげんかせんといかん!」と言う言葉が聞こえてきそうです。
 駅舎を出ると、思っていた以上に、寒くは無く、南国と思わせる感じでした。




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